今日と明日は模擬公演です。
稽古場の都合上、本番と同じスケジュールというわけにはいきませんが、
本番と同じ回数で通し稽古をしてみます。
僕たちはなぜか3回公演という恐ろしい日程を組んでしまっています。
そして今日がその模擬公演日でした。
やりました。3回。
やっちゃいました。
しめじの根元は……
折れませんでした!!!
でも!足が!筋肉!痛!
30代後半でこれはきついぜぇ……。
さっそく湿布を貼って、さらにバンテリンも塗っています。
そして今日は世にも恐ろしい現象がまたもや起きました。
それは「2回目の恐怖」。
演劇というのは、これはなぜか分からないのですが、
本当になぜか、往々にして、2公演目の方がダメなものなんです。
(少なくとも僕たちの経験では2回目が1回目を上回ったことがない)
今日もそうでした。
1回目は理想のランタイムを7分もオーバー。
たっぷり芝居しすぎたのですね。
でも、まあまあいいものにはなっていたと思います。
そしてそのテンポの悪さを取り戻そうとして2回目。
いやいや。
いやいやいやいや。
始まって5分で全員気づく、「あ、これダメなやつ。」
終わった後は役者全員膝から崩れ落ち、お互いに謝りまくっていました。
何がだめとかじゃないんです。全部がだめ。
何をやっても嚙み合わない。どう頑張っても修正できない。
この現象を僕たちは「2回目の恐怖」と呼んでいます。
じゃあこれが本番で起こったらどうするの?という話なのですが、
これが稽古段階で現れると、これもまた本当になぜなのかは分からないのですが、
本番で再発することは、あんまりありません。万が一起こっても修正できるのです。
だから僕たちは十分わかっているんです。
「これは、公演を成功させるために絶対に必要なステップなんだ」と。
その後、3回目をやりましたが、3回目は今日一番よかったです。
2回目とどう違うの?集中力?体力?たぶん、違います。
どっちも2回目の方がありました。3回目の方が確実に落ちていました。
そりゃそうだよね、人間だもの。
じゃあ何が違うのかというと、これは本当に分からないのですが、
おそらく「良い諦め」と「下心のなさ」だと思うのです。
2回目に大コケして、どれだけあがいても無駄だと分かっています。
いい芝居をしてやろうという、下心なんて生まれてきません。
そうすると自然と力みが取れ、無駄のない動き・身体になります。
それは、演技をするうえで最も大切な「リラックス」という状態になります。
リラックスはすべての成功の基です。いい演技に欠かせない心身状態です。
そういった心身からは、真実味のあるセリフが出てきます。会話が真実になります。
こうやって、「物語の世界」が少しずつ積みあがっていきます。
明日も2回通し。もう今から恐ろしいです。
明日は2回目の恐怖を回避できるのか?それともドツボにはまるのか!?
そもそもしめじは肉離れを起こさず公演を終えられるのか!?
また続報、書きます。よかったら応援してやってください!!!
ぶなぴー